「社内ポータルを早く・きれいに・運用しやすく。」その解を最短で目指すなら、WordPressテーマ選びがすべての出発点です。
本記事では、WordPressテーマのブランド「TCD」の中から、社内ポータルの実務視点でテーマ(テンプレート)を厳選しました。
用途別(社内報/会員制/検索特化/SNS型/マニュアル等)に“どれを選べば失敗しないか”を一気に把握できます。
筆者は、TCDのメディア「TCD BLOG」で外部ライターの仕事もしています。また、本サイトは今回ご紹介するTCDテーマ「QUADRA(クアドラ)」を使用しています。
一部カスタマイズしていますが、サイト全体がどのようになデザインやレイアウトになっているかご確認いただけます(ただし、一部の機能は未使用のため表示されていません)。
本記事は、最初に「全体像」を掴んでから、テーマ別の詳細セクションへ進める構成にしています。
社内ポータルサイトの役割と今注目される理由
近年、リモートワークやハイブリッド勤務の定着により、「情報を一元管理できる社内ポータルサイト」の重要性が急速に高まっています。
社内ポータルは、社員が毎日アクセスする「社内の玄関口」。お知らせ・申請書・スケジュール・マニュアルなど、業務に必要な情報を一か所で確認できる仕組みです。
しかし現場では、「情報が散らばっていて探しにくい」「部署ごとに異なるツールを使っている」「更新担当が限られておりメンテナンスが滞る」…といった課題が少なくありません。
こうした中で、WordPressで構築する社内ポータルが注目を集めています。その理由は以下のとおりです。
- CMS(コンテンツ管理システム)としての柔軟性
- 社員が自分で更新できる操作性
- テーマ(テンプレート)やプラグインによる高い拡張性
特に近年は、社内報+ナレッジ共有+社内SNS的な要素を兼ね備えた「人が集まり、情報が循環するポータル」が理想とされており、それを短期間で実現できるWordPressテーマが求められています。
社内ポータルサイトをWordPressで構築するメリット・デメリット


WordPressで社内ポータルを構築する大きなメリットは、スピードと拡張性にあります。
ゼロからシステム開発を行うと、数百万円規模のコストと長期の開発期間が必要ですが、WordPressを利用して自作するなら数千円〜数万円、期間は数日〜数週間で立ち上げが可能です。
メリット
- 低コスト・短期間で構築できる:テーマとプラグインを組み合わせるだけで短期導入が可能
- 専門知識が不要:HTMLやプログラミングがわからなくても、記事やページを簡単に更新できる
- デザインと機能をテーマで統一できる:社内報・掲示板・お知らせなどを一体的に運用できる
- 柔軟なカスタマイズ性:プラグインを追加することで、会員制・検索機能・社内SNSなどにも対応可能
- モバイル対応がしやすい:レスポンシブ設計で、スマホやタブレットでも快適に閲覧できる
- 情報共有の文化を育てやすい:社員自身が発信しやすく、社内コミュニケーションを活性化できる
デメリット
- セキュリティ対策が必要:ログイン制サイトでは不正アクセスや情報漏えい対策を怠れない → サーバー側やプラグインでのセキュリティ設定で対応可能
- 権限管理が限定的:部署ごとの細かいアクセス制御は、プラグインや外部システム連携が必要な場合がある → 部署ごとにサイトを作成する等の方法で対処可能
- システム更新の手間:WordPress本体やプラグインの定期アップデートを継続する必要がある
- 大規模運用には工夫が必要:ユーザー数やコンテンツ量が多い場合は、サーバー性能や検索最適化の設計が重要
- サポート体制が自社依存になりやすい:導入後の運用ルールや担当者体制を整えておく必要がある
社内ポータルテーマの選び方
WordPressには無数のテーマがありますが、「社内ポータル」に向いているテーマは限られています。ここでは、選ぶ際に注目すべきチェックポイントを整理します。
情報整理のしやすさ
複数部署や多様なコンテンツを扱う社内ポータルでは、カテゴリー・タグ・検索機能の構造が非常に重要です。
ユーザーが迷わず目的の情報にたどり着けるテーマを選びましょう(例:高度検索、タグフィルタ、都道府県別検索など)。
会員管理・アクセス制限機能
社内用ポータルでは、非公開ページの管理が欠かせません。会員登録やログイン機能があるテーマであれば、「社員限定」「部署限定」などアクセス範囲をコントロールできます。
TCDテーマの一部(例:EVERY)では、標準で会員登録やマイページ機能を備えています。
スマートフォン対応
社員が外出先から閲覧する機会も多いため、スマホでも見やすいレスポンシブデザインは必須。
特にTCDテーマは「スマホでの視認性」を重視しており、アプリのような操作性を実現しています。
更新のしやすさ・運用性
社内ポータルは「運用して育てる」サイト。TCD独自機能のテーマオプションやコンテンツビルダーなどで、非エンジニアでもページを作成できるテーマを選びましょう。
デザインとブランドイメージ
社内報やイントラのデザインが洗練されていると、社員の利用率やエンゲージメントにも直結します。
堅すぎず、親しみやすさと信頼感を両立できるデザインだと万人受けする可能性があります。
社内ポータルサイトにTCDテーマを選ぶメリット・デメリット
国内外で様々なWordPressテーマが販売されていますが、TCDテーマでは、以下のようなメリット・デメリットがあります。
メリット
- デザイン・UIの統一で社内DXの印象やブランドイメージがよくなる
使いやすく綺麗なポータルは、社員の利用率・浸透率に直結する。 - 機能別・業種別など
- トップページの構成が柔軟で“情報の整理”がしやすい
コンテンツビルダー・スライダー/ニュースティッカーなどポータルに必要な「更新情報の見える化」が得意。 - 会員機能を備えたテーマは“権限ベースの非公開運用”がしやすい
EVERYやREHUBのようなテーマでは、社員のみ閲覧できるコンテンツ設計が簡単。「オープン情報/社内限定情報」の切り替えも柔軟。 - 検索性や一覧性が高い(一部のTCDテーマ)
高度検索機能付きのGENSENや日本地図付きのREHUBなどのテーマでは、コンテンツ量が多くても迷わないサイトにできる。 - スマホUIがとても強い
社員の情報閲覧の多くがスマホに寄っている企業では大きなメリット。 - 非エンジニアでも更新しやすい
TCDテーマオプションが直感的で、部署担当者でも更新業務を担いやすい。


デメリット
- 細かい権限管理は標準機能だけでは不十分
部署別・階層別の詳細アクセス制御、SSO連携(Microsoft365 / Google Workspace)、AD連携などは追加プラグインや外部サービスが必要。 - 運用ルールや担当者のリテラシーが必要
WordPressのアップデート・プラグイン管理・バックアップなど、最低限の運用体制が必要。 - 大規模ユーザー(人数が多い組織)の運用はサーバー設計が重要
ログイン数が増えると負荷が高くなるため、場合によっては高速サーバーやキャッシュ設計が必要。 - テーマ固有のデザイン構造に依存しやすい
大幅なUI変更やカスタム要件が多い場合は、テーマより独自開発の方が適することも。
社内ポータルサイト用WordPressテーマTCD7選(無料・有料)
| テーマ | テーマの特徴 | おすすめ用途 | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| GLUE | 情報発信ブログ | 社内ニュース お知らせ共有 | 無料 |
| REHUB | クチコミ・レビュー | 社内評価 レビュー共有 | 69,300円 |
| EVERY | 会員制メディア | 社員限定ポータル 社内報 | 43,780円 |
| ZOOMY | SNS型コミュニティ | 社内SNS 部門間交流 | 54,780円 |
| GENSEN | 高度検索ポータル | ナレッジDB 人材/設備検索 | 43,780円 |
| NULL | 技術ブログ ナレッジ共有 | 社内技術共有 開発ノウハウ整理 | 22,000円 |
| QUADRA | マニュアル 手順書管理 | 業務手順 社内マニュアル | 16,500円 |
※TCDテーマは全て、自社購入テーマなら同一テーマを複数サイトで利用可。第三者(グループ会社含む場合あり)へ提供・制作するなら「特別ライセンス(有償)」が必要
GLUE(グルー)
TCDが無償提供するブログ特化テーマで、トップページは2タイプから選択可能です。
サイドバー有無・位置切替、LP(固定ページ)量産、ニュースティッカーやネイティブ広告枠など“運用に効く”要素が標準実装
社内ポータルとしての活用法
- 社内ニュース/お知らせ配信の中核:カスタム投稿「お知らせ」とニュースティッカーで、重要情報をヘッダーやトップに常時掲出。
- 軽量な“社内報メディア”:ライター一覧・プロフィール表示に対応。部門別の連載や寄稿を運用しやすい。
- LPで周知・導線設計:固定ページのLP機能を使い、制度改定・キャンペーン・新規手順の“説明用ランディング”を都度作成。
メリット
- 初期コストがゼロ:無料で導入でき、配信基盤を短期で立ち上げ可能。
- 運用しやすいUI部品が豊富:ニュースティッカー、ヘッダーメッセージ、広告枠(告知枠として流用可)など“目立たせる”仕組みが揃う。
- 編集体制に合わせて拡張:ライター/プロフィール一覧やトップ2レイアウト、サイドバー有無の切替で社報〜お知らせまで幅広く対応。
デメリット
- 無料版による機能制限:GLUEは無料テーマのため、有料テーマより機能が少なく、カスタマイズ性がやや低い。
- 社内限定の会員ポータル機能は非搭載:社員専用ページの構築は可能だが、部署別アクセス管理などの高度な制御は別途プラグインが必要。
- 高度な検索・絞り込み/DB型要件には不向き:人材・設備など多軸フィルタや複合検索が主目的なら、別テーマや専用設計を検討。
価格
0円
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REHUB(リハブ)/TCD099
REHUBは、口コミ・レビューに特化したTCDテーマです。レビュー投稿(承認制/非ログイン投稿可/いいね順)に加え、高度な絞り込み検索と日本地図を備え、全国・多拠点・多カテゴリの情報を整理して見せられます。
社内ポータルとしての活用法
- 拠点・店舗・部門レビューDB:拠点/部門/設備などを“レビュー対象”として登録し、カテゴリー・タグ・フリーワードの組み合わせ検索で素早く評価情報に辿り着ける。
- 日本地図で“全国ビュー”:拠点別ポータルを日本地図からナビゲート。都道府県データの自動インポートで初期構築の手間を削減。
- ランキング/特集で意思決定を加速:レビュー指標を自社用にカスタマイズし、ランキングページで可視化。プロジェクト内のベンダー比較・社内ツール比較にも応用可能。
メリット
- 複数の社員によるレビュー投稿が可能:商品・サービスのプロトタイプに対するレビューなど、社員の意見を反映できる。
- レビュー投稿のハードルの低さ:非ログイン投稿や承認制など運用フローに合わせた設定が可能。
- 全国・多拠点の見える化:日本地図+カテゴリ設計で横断閲覧が直感的。
- ブログ・ページでの情報共有:一般的なWordPressサイトと同様にブログ機能やページも作成でき、情報共有しやすい。
デメリット
- “口コミ”概念が前提:レビューという情報設計に合わない用途ではオーバースペック。検索DB型が主目的なら別テーマ/構成も検討。
- 会員属性別の厳密な出し分けは要設計:会員・レビュー投稿は強力だが、社内SSO連携やAD連携は外部システム併用を前提として設計した方が安定する。
- 価格がやや高額:高機能なため、一般的なWordPressテーマやTCDテーマの中では、やや高額な価格帯。
価格
69,300円(税込)
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EVERY(エブリー)/TCD075
TCDテーマのEVERYは、会員制×マイページで“半クローズド”な社内ポータルを運用できます。
会員登録・ログイン、マイページ、会員/非会員の表示出し分け、通知メールやクリック認証(ダブルオプトイン)、CSVエクスポート、高速化設定などを備えたメディア/ポータル向けテーマです。
機能面で考えると、今回ご紹介しているテーマの中では、最も社内ポータルに適しているかもしれません。
社内ポータルとしての活用法
- 会員限定の社内報/配布ハブ:社内向け資料・アナウンスを会員のみに配信。会員/非会員でコンテンツを出し分けできる。
- 部門・役割別の閲覧体験:マイページを“社員の居場所”として活用。お知らせ、資料リンク、限定動画などを集約して回遊を促す。
- 運用の自動化:登録・退会・パスワード変更の通知メールやクリック認証で登録導線を自動化。CSV出力で外部の配信/CRMとも連携しやすい。
メリット
- “半クローズド”運用に強い:会員/非会員で表示差分を作れ、囲い込みや段階的公開がしやすい。
- 会員管理がテーマ内で完結:マイページ/通知メール/クリック認証/CSVまで用意され、初期構築が速い。
- 運用者フレンドリー:TCD独自機能のコンテンツビルダーや多数のページテンプレで、非エンジニアでも更新しやすい。
デメリット
- 厳密な権限分離などは別設計:会員制の強さは魅力だが、社内ポータルの厳密な権限管理(部署別・役職別)は追加開発か専用プラグインが必要。
- “検索DB型”要件は不得手:複合フィルタ/台帳検索が主目的なら検索特化テーマ(例:GENSEN)や専用設計のほうが適合。
価格
43,780円(税込)
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ZOOMY(ズーミー)/TCD067
ZOOMYは、会員制SNSサイトが構築できるWordPressテーマです。
「社内の声を可視化して、横のつながりで知見を広げたい」組織に最適。投稿→反応→再訪の循環をテーマ標準機能だけで回せるのが強みです。
SNS運営に必要な機能(会員登録/マイページ、投稿(写真・記事)、いいね・フォロー、DM ほか)を標準搭載しています。
社内ポータルとしての活用法
- 社内コミュニティ/ナレッジ共有の“場”:社員が自発的に投稿・反応でき、交流が投稿を呼ぶ循環を作れる。長期的な滞在・再訪を促進。
- 情報発信と運用の自動化:会員向けお知らせ、通知メール、メルマガ配信(テーマ内機能)でリピート導線を強化。
- 拠点横断の“非公式ナレッジ”見える化:部署・プロジェクト単位のミニSNSとして使い、ベストプラクティスや現場Tipsを蓄積。
メリット
- 双方向がデフォルト:投稿・いいね・フォロー・DMまで完備=社内SNSの核を短期構築。
- エンゲージメントが伸びる設計:会員の滞在・再訪を高めるUI/運用導線(お知らせ・通知・メルマガ)。
- 運用者の負担軽減:会員管理・投稿承認・違反報告などの管理機能で“回る”コミュニティを維持。
デメリット
- “SNS化”が前提:掲示板よりも継続的な投稿文化が必要。静的な文書ポータル中心なら他テーマの方が適合。
- 厳密な閲覧ルールは別途検討:閲覧制限は可能だが、細かい閲覧ルールを設定する用途では専門プラグインの導入が前提。
- やや高額な価格帯:会員制機能が魅力だが、TCDテーマの中でもやや高額。
価格
54,780円(税込)
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GENSEN(ゲンセン)/TCD050
GENSENは、高機能な検索機能付きポータルサイト専用WordPressテーマです。“探して見つかる”が価値の社内ポータル(人・拠点・設備・案件・規程・FAQの横断検索)に最適です。
AND/OR対応のキーワード検索、カテゴリ組み合わせ、タグによる絞り込みまで備えた“検索特化”テーマ。大量情報を多軸で探せるポータルを、WordPress上で低コストに構築できます。
社内ポータルとしての活用法
- 台帳・ナレッジの横断検索に:部署・拠点・設備・案件などを「カテゴリ×キーワード×タグ」で段階的に絞り込み。AND/ORの複合検索で目的情報へ最短到達。
- エリア軸の情報整理:都道府県やエリアカテゴリで“場所”から探す導線を設計(エリア×属性タグの掛け合わせにも対応)。
- 広告・お知らせも一体化:ヘッダーCTAやお知らせ表示、トップの表示ブロックをドラッグ&ドロップで編成し、周知や社内スポンサー掲出(社内告知枠)にも応用。
メリット
- 検索体験が強い:キーワード(AND/OR)+カテゴリ多段+タグ絞り込みで“大量情報でも迷わない”UI。
- 運用設計が簡単:トップのコンテンツビルダー、紹介ページ(カスタム投稿)など“ポータルに必要な型”が最初から揃う。
デメリット
- 検索対象の設計に制約:絞り込み対象となる投稿タイプの選択が限定的で、要件次第では情報モデリングに工夫が必要。
- 権限周りは補強が必要:検索性は優秀だが、情報セキュリティ要件が高い組織では権限管理周りをプロダクト併用で補強したほうが安心。
価格
43,780円(税込)
\ 公式ページでデザインを確認する /
NULL(ヌル)/BIZ002
NULLは、TCDの開発者ブログ特化テーマ。読みやすさ重視のレイアウト、クイックタグ等の装飾、ランキング/いいね/関連記事など回遊導線を標準で備えます。
“読む技術資産を増やす”ことが目的の開発者ブログ/技術ナレッジ公開にベスト。
社内ポータルとしての活用法
- 技術ナレッジの“公開面”:開発者ブログ・事例・Tips・障害の振り返りを継続発信。技術ブランディングや採用広報の母艦に。
- 読みやすい記事運用:クイックタグや整った下層ページで、非デザイナーでも“同じ見栄え”で量産しやすい。
- 回遊と発見の強化:ランキング/いいね/関連記事などで、関連知見へ誘導してPVを伸ばす。
メリット
- 記事生産性が高い:装飾・クイックタグ・ページテンプレが揃い、執筆者ごとのUI差を吸収。
- レイアウト自由度:2〜3カラム、ヘッダータイプ、メガメニュー、色やフォントの一括調整など“見た目”を素早く統一。
- 価格が手頃:有料TCDの中では比較的低価格で導入しやすい。
デメリット
- 会員/SSOなどの厳密制御は非対応:企業ブログとしての使い勝手は良いが、社内ポータルのような属性別権限制御は標準機能にない。
- 高度な絞り込み検索は弱い:多軸フィルタで“探させる”用途(台帳・設備DB等)は、検索特化のGENSEN等が適合。
価格
22,000円(税込)
\ 公式ページでデザインを確認する /
QUADRA(クアドラ)/BIZ001
TCDのマニュアル専用テーマです。ユーザーが迷わず目的ページへ辿れる固定目次・タグクラウド・クイックスタート導線を備え、オンラインマニュアル/社内手順書を美しく体系化できます。
当サイトもQUADRAを使用しており、WordPressのマニュアルのようなサイトが作れないだろうかという思いでこのテーマにしました。また、一般的なサイトのデザインとは違うため、独自性のあるサイトにしたかったという理由もあります。
導入しやすい価格で、企業の社内取説・製品サポート・ナレッジ共有に広く活用されています。
社内ポータルとしての活用法
- 業務マニュアル/社内ヘルプデスクに:部署別・業務別カテゴリと目次を組み合わせ、従業員が“調べて解決”できるマニュアルサイトを構築。
- ナレッジベース型ポータルの土台に:FAQ、手順書、運用ルールをストックして更新履歴を管理。ブログ機能と「お知らせ」投稿タイプで更新通知も可能。
- デザイン統一で“読む負担”を軽減:構成済みのレイアウトとフォント設計により、どのページも見やすく統一感のあるUIに。
メリット
- 構造化された情報設計:固定目次・タグクラウド・クイックスタートで“知識を探すストレス”を最小化。
- 運用コストが低い:文章と画像を入れるだけで自然に整うレイアウト。非デザイナーでも扱いやすい。
- 信頼性と美観:シンプルかつ洗練された配色設計(金融・医療系にも採用実績)。
デメリット
- 高度な検索機能は非搭載:タグクラウドや目次はあるが、複合条件検索はGENSEN等が得意。
- “会員別閲覧制限”は補助的:高速かつ汎用的だが、社員属性ごとのコンテンツ出し分けは追加プラグインで補う必要がある。
価格
16,500円(税込)
\ 公式ページでデザインを確認する /
社内ポータルで不足しがちな「閲覧制限・認証」機能を補うプラグイン(要点版)
社内ポータルでは、テーマだけでは補えない「閲覧制限」「部署別の出し分け」「社内アカウント連携」が必要になることがあります。以下のプラグインを併用することで実用性が高まります。
- Members、User Role Editor
部署・役職ごとの権限設定や、閲覧できるページの細分化に使用。 - WP-Members
社員限定ページや資料の非公開管理がしやすい定番プラグイン。 - WPO365(Microsoft365)、Login for Google Apps
社内アカウントでのログイン(SSO)を実現するための拡張。
TCDテーマはデザイン性や更新性に優れていますが、「誰がどの情報を見られるか」 の厳密な管理は、これらのプラグインで補完する前提と考えると、運用設計がスムーズです。
他のプラットフォームとの比較
| プラットフォーム | 強み | 弱み |
|---|---|---|
| SharePoint | Microsoft 365と連携し、既存の認証・ワークフローが使いやすい | 構築コスト・運用工数が高い、デザイン上の自由度が低め |
| Google Sites | 無料または低コストで“まずは作る”にはハードルが低い | 機能・拡張性・検索性能が限定的で“大量情報・複雑構造”には弱い |
| WordPress+テーマ | 自由度高く、テーマ選定によって用途特化が可能 | 認証・権限出し分け・運用設計は自社で設計する必要あり |
上記比較からわかるのは、用途と規模に応じたプラットフォーム選びが必要です。
社内ポータルで「ナレッジ共有+検索性+運用効率」が重要なら、WordPressテーマを活用する選択肢は十分に競争力があります。
WordPressで社内ポータルを作る基本ステップ
社内ポータルサイトをWordPressで構築する場合、ゼロからプログラミングを行う必要はありません。
テーマとプラグインをうまく活用すれば、短期間で社内向けの情報ハブを整備できます。ここでは、初期構築〜公開までの流れをわかりやすく整理します。
STEP1:目的と運用体制を明確にする
まず最初に、「何のために社内ポータルを作るのか」を明確にしましょう。
- 社内報・ナレッジ共有を中心にするのか
- 書類や申請フォームを集約するのか
- 社員同士の交流や意見交換を促したいのか
目的が定まると、必要なページ構成(例:お知らせ/掲示板/FAQ/人事ニュースなど)や更新ルールが自然に決まります。
同時に、誰が更新・管理するかも決めておくと、公開後の運用がスムーズになります。
STEP2:テーマを選び、デモサイトを確認する
WordPressテーマは、サイト全体の見た目と機能を決める重要な要素です。
まずはTCDテーマなどのデモサイトを複数比較し、自社の雰囲気や目的に合うデザインを選びましょう。
特に社内ポータルでは、以下の要素が重要になります。
- 会員機能(ログイン制限、マイページ機能)
- 検索・絞り込み機能
- 更新のしやすさ
- スマートフォンでの見やすさ
STEP3:基本設定を行う
WordPressをインストールしたら、まずは以下の初期設定を済ませます。
- サイトタイトル・ロゴの設定
- パーマリンク(URL構造)の整備
- 管理者アカウント・権限設定
- SSL対応(https化)
テーマを有効化した後は、テーマオプションやウィジェットでデザインを調整します。
TCDテーマの場合、コンテンツビルダーやカスタム投稿タイプを使って、お知らせ・社員紹介・資料一覧などを簡単に作成できます。
STEP4:アクセス制限とセキュリティの設定
社内ポータルでは、機密情報を扱うこともあるため、会員登録制・限定公開設定・ログイン制限を必ず設定しておきましょう。
EVERYやREHUBのように会員制を標準搭載しているテーマであれば、追加開発なしでアクセス制御を導入できます。
また、セキュリティ系プラグイン(例:SiteGuard WP Plugin、Wordfence)を併用することで、不正ログインや情報漏えいのリスクを軽減できます。
STEP5:テスト運用とフィードバック
すぐに全社員へ公開せず、まずは限定メンバーでテスト運用を行いましょう。
実際に使ってみると、「情報が見つけづらい」「トップの更新が多すぎる」といった課題が見つかります。
テスト段階で修正を繰り返すことで、社員が“使いたくなる”ポータルへと磨き上げられます。
STEP6:公開・運用・改善
ポータルサイトは、運用を続けながら情報の鮮度や利便性を保つことが大切です。
- 月1回の更新スケジュールを設定
- 社員アンケートで使い勝手を確認
- 検索ログを分析して必要ページを追加
まとめ:自社に最適なテーマ選びのポイント
社内ポータルを成功させる最大のカギは、目的に合ったテーマ選びです。単に見た目が良いだけではなく、運用しやすさ・機能性・拡張性を重視することが重要です。
WordPressとTCDテーマを活用すれば、専門知識がなくても洗練されたポータルを構築できます。
GLUEのような無料テーマから始めるのも良いですし、EVERYやREHUBのように会員制・検索機能を備えた本格テーマで構築するのも有効的です。
ぜひ、自社の目的に合った社内ポータルサイトを構築してみてください。

