不動産会社のホームページや物件紹介サイトをWordPressで作りたい人に向けて、不動産業界と相性の良いWordPressテーマを厳選して紹介する総合ガイド です。
特に以下のような幅広いニーズに対応できるよう、業界特有の要件を踏まえつつ、実際に導入しやすいテーマだけをピックアップしました。
- 「無料で使える不動産向けテーマを知りたい」
- 「物件検索機能つきのテーマを探している」
- 「建築業・建設業・リフォーム会社向けのテーマもまとめて知りたい」
このガイドは以下の点に重点を置いています。
- 物件検索・地図表示・一括アップロードや更新など不動産サイトに必要な要素が揃うか
- 不動産業界の中でも 賃貸・売買・建築業・リフォーム業など業態の違いに対応できるか
- 無料で始めたい人向けと、本格運用したい事業者向けのテーマを明確に区分
業界特化のテーマ選びに悩んでいる方は、この記事だけで最適なテンプレートがすぐに見つかります。
不動産サイトにWordPressテーマが必要な理由
不動産サイトは、一般的な企業サイトよりも 必要な機能・導線・ページ構成が特殊 です。
そのため、WordPressのテーマも 不動産業界向けに最適化されたものを選ぶことが成功の鍵 になります。
不動産業界特有のサイト要件
不動産サイトが他業界と大きく異なる理由は、「ユーザーが実際に行動する前に“情報の質”で意思決定する」点です。そのため、以下のような要素が重要になります。
物件検索・絞り込み機能


- エリア
- 賃料
- 間取り / 面積
- 築年数
- 売買 / 賃貸の区分
これらの条件検索ができるかどうかで、ユーザーの離脱率は大きく変わります。
物件情報の管理性(投稿しやすさ)
不動産会社は日々、物件を更新する必要があります。
- 投稿と固定ページ以外のカスタム投稿
- カスタムフィールド(物件情報の入力欄)
- 物件一覧の自動生成
など、更新が楽になる仕組みがテーマ内にあると運用コストが大幅に変わります。
地図や周辺環境の表示
ユーザーは立地で判断するため、地図は必須要素。
- Googleマップ
- 物件周辺情報
- 最寄り駅までの距離
などがテーマ側で対応していると便利です。
写真ギャラリーの見やすさ
不動産サイトは “写真が命”。画像が粗い、表示が遅い、スライダーが見づらい…などは成約率に直結します。
WordPressテーマによっては、以下のようななど機能が標準装備されています。
- 高速化済み
- 物件ギャラリー搭載
- スライダーや画像の拡大機能の標準搭載
WordPressが不動産サイトと相性が良い3つの理由
1. テーマとプラグインで「不動産特化サイト」が作れる
不動産向けテーマ+物件管理プラグインの組み合わせで、専用CMSを使うより圧倒的に安く・早くサイトを作れます。
なお、有料の不動産専用テーマだとプラグインが不要な場合もあります。
2. 小規模〜中規模の不動産会社ならWordPressで十分
自社で更新したいニーズが強いため、WordPressはベストマッチ。外注しても内製しても運用しやすい点が評価されています。
3. 小規模サイトなら無料テーマでも実用レベル
近年は、無料でも基本的な不動産サイトを構築できるWordPressテーマがあります。
会社案内やブログ型の情報発信が中心であれば、無料テーマだけで実用レベルです。特に次のようなケースでは無料テーマで問題ありません。
- 物件数が少ない
- シンプルに会社情報を伝えたい
- まずは費用を抑えてサイトを立ち上げたい
ただし、物件検索機能や複雑なレイアウト、データの一括アップロードやアップデートなどを求める場合は、無料テーマでは限界があります。
中〜大規模の不動産会社や、建築・建設・リフォームなど業種に合わせた機能を活用したい場合は、有料テーマのほうがコスト以上のメリットを得られます。
無料テーマと有料テーマの違い・選び方
無料テーマと有料テーマの選び方は、以下のような基準で行うと良いでしょう。
- 小規模・個人 → 無料テーマ
- 本格運用 → 有料テーマ
以下、それぞれの特徴をまとめました。
無料テーマの特徴
- デザインがシンプル
- 物件検索が弱いことがある
- 小規模サイト向け
- カスタマイズ前提が多い
有料テーマの特徴
- 物件管理・検索・地図表示などが標準搭載
- 業種別テンプレートが豊富(建築・工務店・リフォームなど)
- 制作会社レベルのサイトをすぐ構築できる
無料で使える不動産向けWordPressテーマ
ここでは、小規模な不動産サイトにも導入しやすい無料テーマを中心に紹介します。
無料テーマは初期コストを抑えられるだけでなく、WordPressの操作に慣れるステップとしても最適です。
テーマは以下の選定基準で選ぶと良いでしょう。
- 物件紹介の見やすさ
- スマホ対応
- カスタマイズのしやすさ
Classic Real Estate


不動産仲介・管理会社・投資物件サイトなど幅広い用途に対応した無料のWordPressテーマです。
レイアウト構成が“物件サイトの基本要件”に沿っているため、小規模不動産サイトでも扱いやすいと思います。
特徴
- 物件検索バーを標準搭載(場所・価格帯など簡易検索に対応)
- 地図(インタラクティブマップ)対応で物件の位置情報を補足しやすい
- エージェント紹介ページやプロフィール表示に対応
- 問い合わせフォームが統合されており、CV導線を作りやすい
向いているユーザー
- 英語管理画面でも問題なく操作できる人
- 海外仕様の不動産レイアウトでも許容できるユーザー
- 物件検索バーつきの無料テーマを探しているユーザー
- 物件数が少なく、基本機能+写真で十分に見せたい事業者
価格
無料
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Real Estate Hub


不動産業界全般(仲介、管理、投資、開発、査定、マーケティングなど)に対応した多機能な無料テーマです。
物件サイト・不動産マーケットプレイス・高級物件紹介・賃貸管理など、多用途で利用可能です。
特徴
- バーチャルホームツアー・360度ビュー対応
- MLS / IDX 連携機能:海外不動産市場用のリアルタイム物件リスト連携
- 住宅ローン計算機・投資計算・物件評価ツール付き
- エージェントディレクトリ/プロフィールを標準搭載
- 多言語対応で海外向けの不動産マーケティングにも利用可能
※ 無料テーマとしては機能が非常に多いが、多くが“海外不動産仕様” のため、日本市場向けにはそのまま使いづらい点もある
向いているユーザー
- 英語圏の不動産サイト構築、または海外物件紹介を行う企業・個人
- 英語管理画面や海外仕様の不動産用語に慣れている人
- 不動産マーケットプレイス、投資物件サイト、レンタル管理などを無料で構築したい人
- 物件検索やMLS/IDXなど、不動産ツールを試したいユーザー
- ショーケース型サイト(高級物件/別荘/商業物件など)を、無料テーマで実現したい人
価格
無料
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Real Estate Manager


不動産会社・物件管理会社向けに設計された無料WordPressテーマです。賃貸管理・物件一覧・投資物件・不動産ポートフォリオなど“物件管理”に重点を置いた構成になっています。
クリーンでプロフェッショナルなデザインで、小~中規模の不動産事務所向き。無料テーマながら、物件検索・地図表示・詳細ページなど、不動産サイトの基本的な要素をカバーしています。
特徴
- 物件管理用セクションが豊富(物件一覧、詳細ページ、写真、地図など)
- 絞り込み検索に対応しており、ユーザーが物件を探しやすい
- 統合マップにより、物件位置を視覚的に把握できる
- 無料版に加え、商用アップグレード(有料版)で機能拡張できる設計
向いているユーザー
- 英語管理画面でも問題なく扱えるユーザー
- 小規模な管理会社で、物件数が多すぎない範囲で運用したい人
- 不動産管理用の機能を手軽に試したい人
- “検索機能+地図+物件詳細ページ”が最低限そろっているテーマを探している人
価格
無料
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無料テーマまとめ
- 小規模サイトやコストを抑えたい場合は無料テーマで十分
- 物件検索・地図連動・査定フォームなどが必要な場合は有料テーマの方が機能的
- 無料テーマは「最初の一歩」または「軽量サイト」に最適
海外テーマがベースのため、日本の不動産業に必要な“沿線・間取り・専有面積・管理費などの項目は、テーマやプラグインのカスタマイズが前提になります。
次のセクションでは、より本格的な不動産サイトを構築したい人向けに、高機能な有料テーマを紹介します。
有料の不動産向けWordPressテーマ(本格運用向け)
ここでは、以下のような中〜大規模の事業者向けに、有料テーマをいくつかご紹介します。
- 物件数が多い企業
- 物件検索機能が必須
- リフォーム・建設業など業種に特化したデザインが必要
今回の有料テーマはすべて「TCD」シリーズ
本記事で紹介している有料テーマは、すべて国内製WordPressテーマブランド「TCD」シリーズです。
不動産サイト・建築業・リフォーム会社など、業界特有の要件を満たしやすいため、TCDに絞って紹介しています。
また、筆者はTCD BLOGの外部ライターをやっており、当サイトでもTCDテーマを使用しています。
実際のデザインや機能面からしても、Webデザイナーやエンジニアではない方が自作したい場合にもおすすめできます。


- 管理画面・マニュアルがすべて日本語対応で使いやすい
- 不動産・建築・リフォームなど業種特化のレイアウトが標準搭載
- 完成イメージが掴みやすいデモサイトが充実
- デザイン性と実務性のバランスが良く、長期の運用に向いている
- サポート・アップデート体制が安定しており、安心して使い続けられる
海外製の無料テーマでも物件掲載はできますが、間取り・沿線・築年数・管理費・専有面積など、日本の不動産サイトに必須の項目が最初から揃っていない場合が多く、カスタマイズ前提になりがちです。
そのため、日本語でスムーズに使え、業界要件を最初から満たせるTCDシリーズは費用対効果が高いのが特徴です。
\ TCDがどんなテーマか、動画で雰囲気をチェック /
BIJOUX / TCD117
高級物件・リノベーション物件・ブランド物件などのWebサイトが構築できるWordPressテーマ「BIJOUX(ビジュー)」。
写真表現・デザイン演出・ブランド価値訴求を重視しています。
特徴
- 写真・レイアウト・余白のデザイン性に優れており、高級感・演出性が高い
- コーディング知識が浅くても設定・カスタマイズしやすい設計
- 物件の「ブランド価値」を高めたいサイトに向いており、建築・リノベ向け物件を魅力的に見せる構成
向いているユーザー
- 高級賃貸・分譲マンション・商業施設・リノベーション物件など、ビジュアルで訴求したい不動産/建築/リフォーム会社
- ブランディングを重視し、写真・動画・演出で優位性を出したい事業者
- 少数から中規模の物件数だが、価値訴求と見せ方にこだわる企業
価格
税込40,700円
\ 公式ページでデザインを確認する /
GRAVITY / TCD111
不動産仲介・管理物件用ポータルサイトを構築できるWordPressテーマ「GRAVITY(グラビティ)」
物件登録・絞り込み検索・地域/沿線データの一括アップデートなどが標準機能として備わっています。
特徴
- 物件数が多いサイト向けに、絞り込み検索・沿線・地域データが充実
- 管理画面から物件登録・変更がしやすく、物件ポータルとしての構築が可能
- 不動産サイト固有の要件(売買・賃貸・土地)に対応しやすい設計
向いているユーザー
- 物件掲載数が多く、検索・フィルター機能を重視している不動産会社や仲介業者
- ポータル型サイト(地域密着型/規模拡張型)を検討している企業
- 売買・賃貸・土地など複数物件タイプを扱っており、運用体制を整えられる中~大規模事業者
価格
税込198,000円
\ 公式ページでデザインを確認する /
GENSEN / TCD050
条件検索・充実した絞り込み機能を備えたWordPressテーマ「GENSEN(ゲンセン)」。
様々なジャンルを想定したポータルサイトの構築ができ、不動産・建築など情報量が多いサイトにも対応できます。
物件ページ用の入力項目は、Secure Custom Fieldsなどのプラグインで追加できます。
特徴
- キーワード&カテゴリーを組み合わせた高度な検索機能(絞り込み)
- 情報量が多くても整理・表示できる投稿設計を備えており、ユーザー閲覧性が高い
- ポータル運営・専門サイト構築を前提としたテーマ構成
向いているユーザー
- 不動産・建築・リフォームなど、条件検索・情報量を重視するサイトを運営したい事業者
- 地域密着または広域で情報を掲載・運用するポータル型を目指している企業
- 将来的にサイト拡張・追加機能を検討しており、初期投資をしてでも機能性を重視したい
価格
税込43,780円
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有料テーマまとめ
- 本格的な物件検索・管理が必要
- 建築やリフォーム業に合わせたデザインを使いたい
- 写真や施工事例を強く見せたい
という事業者にとって、有料テーマは投資以上の価値を生む選択肢です。
業種別:建築・建設業・リフォーム向けWordPressテーマ
以下では、業種別にどのようなテーマが向いているかを紹介します。
建築会社向けのWordPressテーマ
FAKE / TCD074
「FAKE(フェイク)」は、コーポレート/サービス紹介型サイト向けに設計されています。
トップページを「LP仕様」にもできる「コンテンツビルダー」機能を備えています。
建築会社が自社のサービス・施工事例・メッセージを整理して伝えるサイト構築にも適しています。
特徴
- TCDオリジナル「コンテンツビルダー」搭載で、専門知識が少ない人でもトップページの構成変更や順番入れ替えが可能。
- 見せたいストーリー(サービス紹介/施工実績/求人情報など)をトップで明確に打ち出せるレイアウト。
- 多機能というより構成を絞った設計で、コーポレートサイトとして“信頼感と明快さ”を重視。
向いているユーザー
- 建築会社・工務店で、サービス紹介・施工実績・求人など幅をカバーしつつ構成を自分で整理したい中規模事業者。
- Web知識があまり深くなくても、比較的短期間でサイトを立ち上げたい人。
- ブランド訴求よりも「サービスを整理して伝える」ことに重点を置きたい企業。
価格
税込36,300円
\ 公式ページでデザインを確認する /
VOGUE / TCD051
「VOGUE(ヴォーグ)」は、建築デベロッパー・設計事務所・コンドミニアム系企業などに向けて開発されたテーマです。
視覚的なインパクトを重視したスプラッシュページや4分割ヒーローヘッダーなど、ブランド・企業価値を高めるビジュアル構成を特徴としています。
特徴
- トップページにおける大きなスプラッシュ演出・4分割ヘッダーで視覚インパクトが強い。
- コーポレートサイトとしての洗練されたデザイン構成で、「企業価値をアップさせたい」という用途に適している。
- 写真・映像・レイアウトの余白使いなどが高級感を演出できる仕様。
向いているユーザー
- 建築会社・設計事務所・デベロッパーで、“施工実績を魅せたい”または“ブランド感を高めたい”企業。
- コーポレートサイトとして、第一印象でハイクオリティな印象を与えたい事業者。
- 社内リソースがあり、写真素材や映像を用意できてビジュアル訴求を重視するサイト運営をしたい人。
価格
税込21,780円
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建設業向けのWordPressテーマ
SOLARIS / TCD088
「SOLARIS」は、建設/工事/プロジェクト重視の企業サイト構築を想定したテーマです。
情報量が多い企業でも整理された構造で見せられる設計が特徴で、動画・静止画スライダー・アニメーションなど視覚演出も豊富です。
特徴
- 大量のコンテンツを整理できる投稿タイプ(サービス・プロジェクト・実績)や動的アニメーション設計を備えている。
- 企業ブランディングが可能なファーストビュー、スマホ対応、カスタマイズ性が高め。
- ビジュアル重視なので、画像・動画素材を活用できる体制があればその効果が高い。
向いているユーザー
- 建設会社・ゼネコン・工務店など、複数プロジェクト・サービス説明・施工実績を整理して掲載したい企業。
- 規模が中〜大規模で、サイトに“企業価値”や“実績”を重視したい事業者。
- 写真・動画素材が揃っており、ビジュアル演出で差別化したい人。
価格
税込43,780円
\ 公式ページでデザインを確認する /
リフォーム会社向けにおすすめのWordPressテーマ
MONOLITH / TCD042
「MONOLITH」は、建築・インテリアデザイン・不動産デベロッパーなど“見せるデザイン”を重視したテーマで、リフォーム会社の施工事例やビフォーアフターを魅力的に見せるサイト構築にもマッチします。
特徴
- 洗練されたレイアウトと余白デザイン、ヘッダー4分割などのビジュアル演出が効いている。
- プロジェクト・ギャラリー表示に強く、写真中心のプレゼンテーションが可能。
- ブランド訴求・高級感を演出するため、素材の質がサイトの印象に直結する。
向いているユーザー
- リフォーム会社・デザインリノベーションを手掛ける企業で、ビフォーアフターや施工実績を“魅せたい”事業者。
- 写真・設計図・インテリア素材などを豊富に持っていて、ビジュアル重視のサイトを作りたい人。
- 規模は小〜中規模でも、ブランド感・デザイン性を持たせたい企業。
価格
税込14,278円
\ 公式ページでデザインを確認する /
業種別テーマが不動産兼業ビジネスに向いている理由
業種別テーマは、会社案内やサービス紹介がしっかり作られているため、不動産サイトの「信頼性」を高めやすい構成になっています。
建築・建設業者が不動産業を兼業しているケースでは特に相性が良い です。
不動産サイトをWordPressで構築する際の注意点
WordPressは自由度が高い反面、不動産サイトを構築する際には「押さえておくべきポイント」がいくつかあります。
ここを理解しておくと、運用しやすくSEOにも強いサイトを作れます。
物件情報の管理方法を事前に決めておく
不動産サイトの更新で最も手間がかかるのは、物件情報の管理です。テーマや制作方法によって、以下のどちらかで管理することになります。
- カスタム投稿タイプ(物件投稿)として管理する
- 外部サービスの物件情報を読み込む(XML / CSVなど)
物件数が多い場合は、最初から管理方法を明確にしておくのが重要。
途中で管理方法を変更すると、大量のデータ移行が必要になることがあります。
物件写真を最適化してページ表示速度を上げる
物件ページは写真点数が多く、重くなりがちです。
- 大きすぎる画像のリサイズ
- WebP形式での保存
- 遅延読み込み(Lazy Load)
※画像を圧縮する方法もありますが、やりすぎると画像が劣化する場合がありますのでご注意ください。
スマホファーストで設計する
不動産サイトの閲覧者は6〜7割がスマートフォンと言われています。
- 写真ギャラリーの見やすさ
- フォームの入力しやすさ
- メニューの使いやすさ
など、スマホを最優先にすることで離脱率が大きく下がります。
問い合わせ導線は複数配置する
不動産サイトでは「内見予約」「問い合わせ」「資料請求」などのCV導線が非常に重要です。
- 上部固定ボタン
- 物件詳細ページ
- ページ下部のCTA
など、どのページからでも問い合わせできる状態にしておくと、CV率が向上します。
法令・表記に関する注意点
不動産会社のホームページでは、事業者としての信頼性を示すために、一般的に次のような情報を掲載します。
- 免許番号
- 所属団体
- 代表者名
- 事務所所在地
- 営業時間・定休日
これらは、不動産会社の公式サイトでよく記載される基本情報です。
参考ページ:国土交通省:「不動産業:宅地建物取引業法 法令改正・解釈について」
詳細な法的要件については、国土交通省や各都道府県の宅建業者向け案内など、公式情報を確認しながら記載するのがおすすめです。
不動産サイト構築におすすめのWordPressプラグイン
テーマのデザインや機能だけでは不足する部分を補うのが、WordPressプラグイン(拡張機能)です。
ただし、テーマとプラグインの機能が重複すると不具合が発生する場合がありますので、設定にご注意ください。
不動産サイトでは、特に以下のジャンルのプラグインが役立ちます。
物件検索プラグイン(絞り込み・検索機能を強化)
絞り込み精度を上げたい、カスタム検索が欲しい場合は導入を検討すると良いでしょう。
ただし、プラグインだとテーマとデザインが合わないことがあるため、プログラミング言語のCSSでカスタマイズが必要な場合があります。
Estatik Real Estate Plugin
カスタム投稿タイプで物件管理がしやすく、英語圏で人気の高いプラグイン。
Essential Real Estate
物件投稿、絞り込み、地図表示がセットで使える不動産向けプラグイン。
地図表示プラグイン
WordPressのブロックエディターでは、埋め込みブロックにGoogleマップのコードを記述して表示することもできます。
マップのプラグインでは、より詳細な設定やカスタマイズができる場合があります。
WP Go Maps (旧名:WP Google Maps)
Google Mapsなどの地図を簡単に組み込めるプラグイン。
WP Maps
近くの物件を地図から探せる機能や、任意の条件で絞り込みをして一覧表示も可能。
お問い合わせ・査定フォームプラグイン
査定フォームは、不動産サイトのCVに直結するため、問い合わせ→査定→予約 の流れを作るのに最適です。
Contact Form 7
最も有名なフォームプラグイン。シンプルで軽量だが、カスタマイズは若干の学習が必要。
WPForms
ドラック&ドロップでフォームを簡単に作成できる。実装したい機能によっては有料版が必要な場合も。
高速化・SEO対策プラグイン
これらのプラグインは、ご利用のサーバーやテーマに同様の機能が付いている場合があり、設定が重複しないよう注意が必要です。
Performance Lab
WordPress公式のページ高速化プラグインで、各機能ごとにON/OFFできる。
SEO SIMPLE PACK / All in One SEO / Rank Math SEO
タイトル設定や構造化データなどのSEO対策に便利。実装したい機能が有料版か要確認。
まとめ|不動産向けテーマは、目的に合わせて選ぶのが最適
不動産サイトは、一般的な企業サイトと比べて必要な機能が多く、テーマ選びが成果に大きく影響します。
この記事で紹介した内容のポイントは以下の通りです。
小規模なら無料テーマで十分に実用レベル
- シンプルな物件紹介
- 会社案内やブログ主体のサイト
- 初期費用を抑えたい場合
無料テーマであれば、コストをかけずに立ち上げることができます。
本格運用するなら有料テーマが最適解
- 物件検索・地図表示
- 施工事例・ビフォーアフター
- 管理画面の使いやすさ
これらが必要な場合は、有料テーマが最短ルートです。
建築・建設業・リフォーム会社にも対応できるテーマが増えている
不動産業に加えて、建築・工務店・リフォーム業など隣接業界向けのテーマも多数あります。
複合事業の企業ほど、業態特化テーマが効果を発揮します。
プラグインを組み合わせれば、より高度な不動産サイトが作れる
- 物件検索
- 地図
- フォーム
- SEO
これらを適切に組み合わせることで、WordPressでも高機能な不動産サイトが運用できます。

