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一次情報、二次情報、三次情報とは?具体例・違い・集め方を徹底解説

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written by Tsukasa

「情報」という言葉は、私たちの生活に深く根ざしています。

しかし、「一次情報」「二次情報」「三次情報」の言葉の意味や使い分けを理解している人は少ないのではないでしょうか。

この記事では、これらの言葉の意味や具体例、そしてそれぞれの情報源の違いや集め方について、わかりやすく解説します。

なお、「三次情報」という言葉の一般的に認識されている、二つの意味についてもご紹介します。

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一次情報、二次情報、三次情報を知る重要性

現代社会は情報過多の時代と言われています。インターネットの普及により、私たちは膨大な量の情報をいつでもどこでも手に入れることができるようになりました。

しかし、情報が増えた一方で、その情報の質や信憑性を判断することが難しくなっています。情報の種類を理解する必要性としては、正しい情報を選別し、効果的に活用するためです。

情報には、一次情報・二次情報・三次情報といった種類があります。簡単に説明すると、以下のようになります。

  • 一次情報:カレー屋さんで食べたカレーが美味しかったという体験
  • 二次情報:口コミサイトのカレー屋さんのレビュー
  • 三次情報:口コミサイトのカレー屋さんのレビューの要約やランキング

それぞれの情報には特徴があり、信頼性や客観性も異なります。

参考情報:

一次情報とは?

一次情報とは、自分が直接体験したり、調査や実験を行ったりして得た、オリジナルの情報のことです。

つまり、他人がまとめたり解釈したものではなく、あなた自身が直接的に得た、生の情報と言えます。

具体例

  • 直接体験:イベントの体験談や、商品を購入して使用した感想など
  • 写真や動画:自分で撮影した写真や動画
  • 日記やメモ:突然思いついたアイデアや、会議の内容をまとめたもの
  • インタビュー:対象者への直接的な聞き取り
  • 創作物:小説、詩、絵画など、独自の表現で表したもの
  • 統計調査:収集した数値データ
  • 観察記録:自然観察、社会調査での記録など
  • 研究論文の原著:学術分野における一次情報

特徴・メリット・デメリット

特徴

  • 信頼性が高い傾向:直接的なデータや観察結果であるため、信頼性が高い傾向があります。
  • 独自性が高い:特定の人だけが持っている、独自の情報であることが多いです。
  • 深い理解:自ら情報収集を行ったため、その分野について深い理解が得られます。

メリット

  • 客観的な事実を把握できる:直接的なデータに基づいているため、客観的な事実を把握できます。
  • 深い理解を得られる:詳細な情報から、対象について深く理解することができます。
  • 新しい発見の可能性:既存の情報にはない、新しい発見につながる可能性があります。

デメリット

  • 情報収集に時間と労力がかかる:直接的な情報収集が必要なため、時間がかかります。
  • コストがかかる場合がある:調査や実験には、費用がかかる場合があります。
  • 専門知識が必要な場合がある:専門分野のデータ収集には、専門知識が必要です。

集め方

  • 体験する:イベントを体験したり、商品を購入して使用する
  • フィールド調査:調査対象となる自然環境や社会に直接赴き、その場所で情報収集
  • アンケート調査:回答者の個々の回答が記録された調査データ
  • インタビュー:専門家や当事者へのインタビュー
  • 観察:行動や現象などを直接観察
  • 実験:自分で行った実験の結果やデータ
  • 文献調査:研究論文、統計データ、原資料など
  • データの収集:独自のデータ収集をする場合は専門知識が必要

利用する際の注意点

  • 倫理的な問題に配慮する:個人情報やプライバシーに関わる情報を取り扱う場合は、倫理的な問題に配慮する必要があります。
  • 複数の一次情報と照らし合わせる:複数の一次情報から共通点と相違点を比較することで、より客観的な事実を把握することができます。
  • 情報源の背景を調査する:情報を作成した人物の立場、目的、当時の社会状況などを考慮することで、情報の信頼性を評価することができます。
  • 情報の偏りを意識する:収集方法やサンプルによって、情報が偏っている可能性があります。
  • データの解釈に注意する:データの解釈には、複数の解釈が存在する可能性があります。
  • 他の種類の情報と比較する:一次情報だけでなく、二次情報や三次情報も参考にしながら、総合的に判断することが重要です。
  • 批判的な視点を持つ:一次情報であっても、鵜呑みにせず、常に疑いの目を向けることが大切です。

二次情報とは?

二次情報とは、一次情報を元に、分析・解釈・まとめられた情報のことです。

つまり、あなたが直接体験したり、実験や調査したものではなく、誰かの解釈や分析が入った情報になります。

具体例

  • ウェブサイトの記事:ニュースサイト、ブログ、企業のウェブサイトなど
  • 新聞記事:社会現象、事件、政治など、様々な出来事を報道した記事
  • ニュース番組:記者が取材や資料をもとに書いた番組
  • 書籍:学術論文、歴史書、小説、エッセイなど、様々なテーマについて書かれた書籍
  • 論文:学術雑誌に掲載された研究論文
  • レポート:調査結果をまとめたレポート
  • 統計データ:国や機関が発表した統計データ

特徴・メリット・デメリット

特徴

  • 一次情報からの派生:一次情報を基に作成されているため、一次情報の内容を反映しています。
  • 情報が整理されている:膨大な一次情報を整理し、特定のテーマに絞ってまとめられています。
  • アクセスが簡単:インターネットや図書館などを通じて比較的簡単にアクセスできます。

メリット

  • 情報収集の効率化:膨大な一次情報を自分で集める手間が省けます。
  • 専門的な知識が得られる:専門家による分析や解釈が記載されているため、専門的な知識を得ることができます。
  • 多様な視点からの情報を得られる:複数の著者の視点から同じテーマについての情報を得ることができます。

デメリット

  • 情報の正確性が低い可能性:作者の解釈や分析が入るため、一次情報と比べて情報の正確性が低くなる場合があります。
  • 情報が古い可能性:出版された時期によっては、最新の情報ではない場合があります。
  • 情報が偏っている可能性:作者の立場や目的によって、情報が偏っている場合があります。

集め方

  • 政府機関のウェブサイト:統計データ、白書、政策情報などを公開しており、比較的信頼性の高い情報源です。
  • 企業のウェブサイト:企業の製品情報、IR情報、プレスリリースなどを公開しています。
  • 市場調査レポート:特定の市場に関する調査結果をまとめたレポート。
  • 論文データベースCiNii(サイニィ)J-STAGEGoogle Scholarなど、オンラインで論文を検索できるデータベースがあります。
  • 新聞記事データベース新聞記事データベースを利用することで、過去の記事を検索できます。
  • 検索エンジン:Googleなどの検索エンジンは、世界中のウェブサイトを閲覧することができます。
  • AI検索エンジンMicrosoft CopilotPerplexicty(パープレキシティ)などのAI検索エンジンは、複数のウェブサイトの情報を要約して表示してくれます。
  • ニュースや専門家のSNS:ニュースメディアや各種専門家の公式SNSなど
  • ニュースや専門番組:ニュース番組やビジネス番組など
  • 図書館国立国会図書館(国内外の資料など)、大学図書館(学術論文や雑誌など)、専門図書館(特定分野の専門資料)

※二次情報を収集する際に、三次情報も集まる場合がありますので、ご注意ください。

利用する際の注意点

  • 情報源の信頼性を確認する:著者の専門性、出版元の信頼性などを確認しましょう。
  • 複数の情報源を比較する:複数の二次情報を見比べることで、より客観的な判断ができます。
  • 情報の鮮度を確認する:最新の情報であることを確認しましょう。
  • 批判的に読む:情報を鵜呑みにせず、批判的に読むことが重要です。

三次情報とは?

三次情報とは、一次情報や二次情報を加工・編集した情報のことを指します。

ただし、三次情報は別の文脈で使われる場合がありますので、後述します。

参考:情報の対象・ニーズの変化 – 三次情報|J-STAGE(PDFファイル)

具体例

  • 百科事典:様々な分野の知識を体系的にまとめたもの。
  • 年鑑・統計年報:世界各国の統計年鑑、企業の年報など。
  • 市場調査レポートのサマリー:市場動向や産業レポートの要約。
  • ビジネスデータベースD&B Hooversなど、企業情報や業界データを複数の情報源から収集されたデータ。
  • 大衆向けガイドブック:健康ガイドなど、専門家の知見(一次・二次情報)を集約し、一般読者向けにまとめたもの。

特徴・メリット・デメリット

特徴

  • 情報源の多様性:複数の一次情報や二次情報を参考にしている。
  • 情報の集約性:複雑な情報を簡潔にまとめられている。
  • 解釈の多様性:作者の主観的な意見や解釈が含まれている可能性がある。
  • 情報の体系性:特定のテーマに沿って情報が整理されている。

メリット

  • 情報収集の効率化:複数の情報源から得られた情報を一度に得られるため、情報収集の時間を短縮できます。
  • 専門知識がなくても理解しやすい:専門用語を避け、平易な言葉で説明されていることが多いので、一般の人でも理解しやすいです。
  • 多角的な視点から情報を得られる:複数の情報源の情報を比較することで、より客観的な判断をすることができます。

デメリット

  • 情報の正確性:情報源によっては、誤った情報が含まれている可能性がある。
  • 客観性の欠如:作者の主観的な意見が強く反映されている場合がある。
  • 情報の古さ:最新の情報が反映されていない可能性がある。

集め方

三次情報の集め方は、二次情報の集め方と多くの点で共通しています。

  • 図書館の書架検索:興味のあるテーマで書架を直接検索します。
  • 図書館のオンラインカタログ:図書館のホームページから、蔵書を検索します。
  • 書店の新刊コーナー:新刊コーナーを巡って、最新の情報を収集します。
  • 書店の専門書コーナー:専門書コーナーで、より深く掘り下げた情報を探します。
  • 検索エンジン:Google、Yahoo! などの検索エンジンでキーワード検索を行います。
  • 学術データベース:CiNii、J-STAGE などの学術論文データベースを利用します。
  • 政府や公的機関のレポート:各国の統計局や経済産業省などが提供する白書や統計データは、信頼性の高い三次情報として利用できます。
  • RSSフィードFeedlyなどのツールを使って、複数のニュースサイトやブログを一元的にチェックし、最新の三次情報を収集します。

利用する際の注意点

  • 信頼できる情報源を選ぶ:政府機関、学術機関、専門家などが作成した情報を選ぶ。
  • 複数の情報源を確認する:複数の情報源から情報を収集し、内容を比較することで、情報の正確性を検証しましょう。
  • 作者の立場や目的を考慮する:作者の立場や目的によって、情報が偏っている可能性があることを意識しましょう。
  • 情報の鮮度を確認する:最新の情報であることを確認しましょう。
  • 批判的に読む:情報を鵜呑みにせず、批判的に読み解くことが重要です。

三次情報が別の意味で使われる場合

三次情報という言葉は「一次情報や二次情報を加工・編集した情報」という意味です。

しかし、その他にも文脈によっては「情報源があいまいで信頼性が低い情報」という意味で使われる場合もあります。

この意味で使われる場合の三次情報の具体例は、以下のとおりです。

  • 噂話:特定の個人や集団について、根拠が不確かな情報が拡散されること
  • 都市伝説:多くの人々に信じられているが、真偽が不明な話

これらの情報は信頼性が低いですが、エンターテイメントとして面白いと感じる方が多い傾向があります。

そのため、「面白い話」として拡散されやすいですが、「情報の信頼性は低い」という認識が重要です。

ただし、「噂話」を「正しい情報」と受け取る方もいらっしゃいますので、人に伝える場合はご注意ください。

一次情報、二次情報、三次情報の比較

情報の種類情報の正確性入手のしやすさ情報の幅広さ
一次情報
二次情報
三次情報①
(百科事典など)
三次情報②
(噂話など)

一次情報、二次情報、三次情報はいずれも情報の種類を表す言葉ですが、それぞれ特徴や情報源が異なります。

これらの違いを比較することで、より深く情報について理解することができます。どの情報を使うべきかは、目的や状況によって異なります。

  • 情報の正確性を重視する場合:一次情報
  • 効率的に情報を集めたい場合:二次情報
  • 幅広い情報を知りたい場合:三次情報①(百科事典など)

それぞれの情報の特徴を理解し、目的に合わせて使い分けることが重要です。

どちらとも解釈できる具体例

一次情報、二次情報、三次情報という分類は、情報の性質を捉える上で非常に有用な概念です。

しかし、実際には、情報の形態が複雑多様であるため、厳密に分類するのが難しいケースも多々あります。

今回は、多くの方が触れる機会の多い情報源で解説します。

ニュース

  • 二次情報:記者が取材した一次情報(インタビュー、資料など)を基に執筆されたニュース記事や番組
  • 三次情報:複数の情報源からの情報を集約し、記者独自の視点で分析・解釈を加えたニュース記事や番組

記事の内容や、どの程度記者が独自の分析を加えているかによって、二次情報か三次情報かの判断が難しくなります。

まとめ記事

  • 一次情報:特定の種類の商品を複数使い、その複数の商品の体験談をまとめた記事。
  • 二次情報:特定の種類の商品を公式サイトで調べて、その複数の商品を比較してまとめた記事。
  • 三次情報:既に存在する他のまとめ記事や、個人ブログの記事を参考にしてまとめた記事。

まとめ記事でも、商品の体験談と公式サイトで調べた情報が一つの記事に含まれている場合は、体験談が一次情報、公式サイトで調べた情報が二次情報になります。

つまり、一つの記事内に一次情報と二次情報が両方含まれる場合がありますが、一般的にまとめ記事は二次情報と分類されることが多いようです。

教科書

  • 二次情報:特定の研究者の理論や、考え方を中心に記述している教科書。
  • 三次情報:複数の研究論文や書籍などの二次情報をもとに、特定の分野の知識を体系的にまとめた教科書。

教科書の内容や、どの程度オリジナルの研究が含まれているかによって、二次情報か三次情報かの判断が難しくなります。

AIによる生成情報

  • 二次情報:既存の一次情報を分析・解釈して、その内容を再構築した情報。
  • 三次情報:複数の二次情報を統合・要約して提供される情報。

具体例としては、学術論文や一次情報が掲載された記事をAIが要約し、その内容を再解釈した場合は二次情報になります。

AIが複数のニュース記事やレポートを統合し、包括的な要約やガイドを作成する場合は、三次情報となります。

一次情報、二次情報、三次情報の使い分け

一次情報、二次情報、三次情報、それぞれ特徴が異なるため、使い分けることでより正確で信頼性の高い情報を集めることができます。

目的によって使い分ける

  • 概要把握:三次情報(図鑑、百科事典など)を参考に、全体像を掴む。
  • 詳細な情報収集:二次情報(書籍、ニュース記事など)を参考に、より深い知識を得る。
  • 最新情報や独自の視点:一次情報(論文、インタビュー、調査データなど)を参考に、最新の情報や独自の視点を得る。

情報の使いわけの具体例

情報の使い分けの具体例として、わかりやすく「旅行の計画」を例に解説します。

  • 三次情報:現地に旅行経験や在住経験がない友人から聞いた情報
  • 二次情報:観光情報サイト、実際に旅行した人の口コミ、旅行ガイドブック
  • 一次情報:現地の人からの情報

現地に旅行経験や在住経験がない知人・友人との会話(三次情報)でさまざまな旅行先の情報を知る

旅行前に、観光情報サイトや旅行ガイドブック(二次情報)で観光スポットを調べ、実際に旅行した人の口コミ(二次情報)を参考に、旅程を立てる。

現地では、現地の人の情報(一次情報)を参考に、より良い旅行を目指す。

一次情報、二次情報、三次情報の信頼性の確認

  • 一次情報:情報源が信頼できるか、調査方法が適切かなどを確認する。
  • 二次情報:著者や発行元の信頼性、情報が古いものではないかなどを確認する。
  • 三次情報:情報が一次情報や二次情報に基づいているか、複数の情報源で照らし合わせる。

この他にも、以下のようなポイントで確認する必要があります。

  • 一つの情報源だけに頼らず、複数の情報源から情報を集めると、より客観的な判断ができる。
  • 特に時事的なテーマの場合、最新の情報であることを確認する。

その他、より信頼性の高い情報を得るために、以下の記事もご覧ください。

まとめ

「一次情報」「二次情報」「三次情報」は、情報源の原点からどれだけ離れているかによって区別される情報の種類です。

それぞれの情報には、特徴やメリット・デメリットがあり、目的に応じて使い分けることが重要です。

この記事で解説した内容を参考に、より正確で信頼性の高い情報収集を行い、ご自身の仕事に役立ててください。

情報過多の現代において、質の高い情報を効率的に集める能力は、ますます重要になってきています。

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