個人情報がダークウェブで漏洩していないか確認できるGoogleの「ダークウェブレポート」が、無償化されました。
これまでは有料プラン(Google One)加入者限定のサービスでしたが、誰でも気軽に利用できるようになりました。
この記事では、ダークウェブレポートの概要や使い方について解説しました。
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ダークウェブとは?
ダークウェブは、一般的なインターネットとは異なる、特別なソフトウェアを使わないとアクセスできないウェブサイトの集まりです。
特別なソフトウェアを使うことで、自分の身元を隠してインターネットを利用できます。そのため、一般的な検索エンジンでは見つけることができません。
ダークウェブには危険な情報や違法なコンテンツが含まれています。薬物、偽造品、ハッキングツールなどの違法な取引が行われることがあります。
ダークウェブにアクセスすることで、コンピューターウイルスに感染する可能性もあります。そのため、基本的にはアクセスしない方が賢明です。
Googleダークウェブレポートとは?
Googleのダークウェブレポートとは、あなたの個人情報がダークウェブに流出していないか、定期的にチェックしてくれる無料のサービスです。
ダークウェブレポートは、これまでに有料のGoogle Oneのみで提供されていました。
しかし、Googleアカウントを持っている人なら誰でも無料で利用できるようになりました。簡単に設定することができ、定期的なチェックも自動で行われます。
個人情報が漏洩している可能性を早期に発見し、対策を講じることができます。
Googleダークウェブレポートでできること
- 個人情報の監視:メールアドレス、名前、住所などの個人情報がダークウェブ上で見つかった場合、漏洩先が表示されます。
- 情報漏洩の早期発見:情報漏洩に早く気づくことで、被害を最小限に抑えることができます。
- 具体的な対策の提案:情報漏洩が確認された場合、具体的なセキュリティ対策が提案されます。
Googleダークウェブレポートの使い方
ダークウェブレポートを使うには、Googleアカウントにログインし、ダークウェブレポートのページにアクセスします。
これだけでも、ご自分のお名前とログインしたメールアドレス(gmail)のモニタリングをしてくれます。
その他の項目も調査したい場合は、「モニタリング中のプロフィールを編集」を押します。
出典:Google
この画面では、以下の項目を入力できます。
- 名前
- 生年月日
- 住所
- メールアドレス(Gmail以外も調査可能)
- 電話番号
調査したい個人情報を入力します。
出典:Google
下の画面に戻ると、登録した情報をもとに、ダークウェブが定期的にスキャンされます。たったこれだけの操作で常時スキャンされるため、とても簡単に使用することができました。
また、メールアドレスについてはGmailだけでなく、Yahoo!メールなど、他のメールアドレスを設定して調査することもできます。
他のメールアドレスを設定する場合は、番号による認証が必要となりますので、画面の手順に沿って操作してください。
ダークウェブ上に個人情報が流出していた場合は、対策も教えてくれるようです。
画面の下には、マルウェアやフィッシング攻撃などの解説ページへのリンクも掲載されています。
筆者も実際にダークウェブレポートを体験してみて、インターネットを使う上での安心感が増しました。
Googleダークウェブレポートのメリット
- 無料利用:Googleアカウントがあれば、誰でも無料で利用できます。
- 操作性:設定はとても簡単で、直感的に操作できます。
- 早期発見:ダークウェブ上で自分の個人情報が漏洩しているか、発見した場合には速やかに通知されます。
- 多様な情報に対応:メールアドレスだけでなく、電話番号、住所などの個人情報も監視対象に追加できます。
- 安心感:定期的に自分の情報が監視されているという安心感を得られます。
Googleダークウェブレポートのデメリット
- 検出の限界:ダークウェブは常に変化していると言われており、すべての漏洩を検出できるわけではありません。
- 情報量:漏洩の詳細については、必ずしも十分な情報が得られるとは限りません。
- 対策の手間:漏洩が発覚した場合、パスワード変更や二要素認証など、適切な対策を講じる必要があります。
まとめ
Googleのダークウェブレポートの無料化により、誰でも簡単に個人情報の漏洩リスクをチェックできるようになりました。
定期的なチェックと、パスワードの強化など、適切な対策を組み合わせることで、より安全なインターネットライフを送ることができます。
この機会に、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。