2025年7月10日、米OpenAIが、GoogleのChromeに対抗する形で、AI機能を搭載した独自のウェブブラウザを近日中にリリースする予定であることが、複数の関係者の話で明らかになりました(出典:ロイター通信)。
新しいブラウザには、ChatGPTのようなチャットインターフェースが統合され、ユーザーは従来の検索に加えて、AIとの対話を通じて情報を取得できるようになるとされています。
すでにChatGPT自体にも検索やDeepResearchの機能が搭載されていますが、検索に特化したプロダクトに注目が集まっています。
※ChatGPTの検索機能
また、このブラウザは、OpenAIが開発中のAIエージェント機能(Operatorなど)との統合も見込まれており、より直感的で高度なウェブ操作が可能になると期待されています。
※現在、ChatGPT Pro プランのユーザーが利用可能のOperator
このプロダクトは、OpenAIにとってGoogleとの競争をさらに激化させる戦略の一環であり、ユーザーのウェブ行動に関するデータをより直接的に取得する手段としても注目されています。特に、Googleの成功を支えてきた「ユーザーデータへのアクセス」という重要な要素に、OpenAIが新たに切り込む形です。
OpenAIはこれまで、ChatGPTを通じてAI体験を広げてきましたが、今後はブラウザという日常的なツールを通じて、より多くのユーザーとの接点を生み出す狙いがあると見られています。
このブラウザの詳細は不明ですが、今後OpenAIの公式ニュースページで発表される可能性があります。